メンバーMさんより・・・
尺八の演奏家、横山勝也先生が亡くなりました。75才でした。4月26日に葬儀があり、主人のお供で参列しました。横山先生は、武満徹作曲、小澤征爾指揮による「ノヴェンバーステップス」の演奏で尺八を一躍世界に広めた方です。また、沢井忠夫先生の音楽葬では尺八古典本曲「手向け」を献奏されました。葬儀場には著名な方々からたくさんの献花がありました。
葬儀では先生の遺言により、お孫さんのサックス演奏とご門人による尺八演奏がありました。尺八は必ず暗譜して古典本曲「山谷」を長管で吹くように、と先生が云われたそうで、そのとおりに50人くらいの方々が一生懸命心を込めて吹かれました。横山先生を送る気持ちが痛いほど伝わり、すばらしい演奏でとても感動しました。そして最後には更にたくさんのご門人が加わって「手向け」の演奏ロードでお見送りしました。
葬儀のあった中野区の宝仙寺は、かつて私の住んでいたところに近く、懐かしくもあり、参列できて良かったです。帰り道に渋谷駅により、岡本太郎の「明日の神話」を見ました。人通りは多いのですが、わざわざ立ち止まって見る人は私たちだけでした。