2010年3月9日
30余年
筝を教えることで生計を立てる決心をした時に
まず自分のお筝をなけなしのお金をはたいて
買いました。
その筝に今は亡き母が 「天楽」 と
名前をつけてくれました。
数年後、楽器屋さんの薦めで今度は柾目の筝を
手に入れることに。
その筝も母が「楽響」(がっこう)と。
柾目の筝は何とも私の手には負えない固さで
最初は弾いても弾いても全然音が出ず
お筝のローンと重なって首がまわらなくなりました(T_T)
地獄の思いをしている時
母に「天楽」と「楽響」の意味を尋ねると
「お浄土の音楽」。
いやはや何とも大きな名前をつけてくれたものです。
私の力不足で一生涯そういう音は出せませんが
母の願いと愛を感じ続け30余年の時が過ぎました。
筝の寿命は突然にくるとか・・・